2KL重油地下タンク脱脂洗浄工事

三美興産の業務内容をご紹介しています。
本日の作業内容は、2KL重油地下タンク脱脂洗浄工事です。
 
 

こちらは50数年にわたって営業をされている、お風呂屋さん(銭湯)の燃料タンクです。
中身は重油。200Lほどの残油もあるため、清掃前に抜き取る必要があります。
最近は燃料を油からガスに切り替えることも多く、このところ最も多い工事の一つです。
長年活躍されてきたことへの敬意を払って、しっかりと清掃させていただきます。
 
 

まずは給油口~タンクまでの配管を、脱脂(脂分をなくす作業です)して行きます。
ここで使用しているのは、水洗により乳化除去できる『ネオスA』です。
これにより、配管内に付着した油分が中和されます。

 

続いて、十分に水を流し入れます。
中和剤によって乳化した廃液が、まだ残っていますので、
それらをしっかりと洗い流し、配管の中をピカピカにします。
本来であれば、ワイヤーブレードで逆引き洗浄を行いたいところですが、
配管の距離が短いため、水道の流水で十分に落とすことができます。
これで、給油口~タンクまでの経路は、脱脂洗浄完了です。
 
 

次は、タンク~ボイラーへ続く配管を、脱脂して行きます。
ここでは、ボイラーに直近のフレキ管を割り、そこから中和剤を流し込んでいます。
ただ流し込むだけでは中和剤は進んでいきませんで、タンク側からローリーで吸引しています。
本来とは逆向きの流れですが、洗浄時にはより効率的・効果的な方法を選択する必要があります。
 
 

給油口と同様、こちらもしっかりと水を流し入れます。
これで、タンク~ボイラーまでの経路も、脱脂洗浄完了です。
 
 

さて、ここでようやく、タンク本体の清掃に入ります。
まずは残油、及びこれまでの作業で流れてきた廃液を、ローリーで抜き取ります。
液面が下がってくるに連れ、作業員の緊張が高まります。
 
 

入槽前には、しっかりと送風換気を行って・・・
 
 

酸素濃度ヨシ!
ここで初めて、タンクの中に作業員が入れるようになります。
 
 

スラッジは、濃度にもよりますが、洗い油(灯油)で洗浄した後、先ほどの中和剤で仕上げます。
長年使われてきたタンクでいたが、底面のスラッジ汚れはほとんど見受けられませんでした。
 
 

配管と同様、こちらも水洗いで仕上げます。
大きなタンクであれば、高圧洗浄機を準備する必要がありますが、
こちらは比較的小型のため、水道からの水流で十分に洗い流すことができます。
 
 

洗浄後はウエスで拭き上げます。長い間お疲れ様でした。
 
 

最後に、可燃性ガスが発生していないことを確認します。
消防署へタンクの廃止届を出す際には、こうした記録が必須になります。
当社では、各市町村に合わせた廃止手続の方法をご案内いたします。
 
 

清掃完了。タンク、及び配管を、脱脂洗浄しました。
綺麗になったタンクを見ると、つい収納などに活用したくなりますが、
水を張る、砂で埋めるなど、各自治体に則った方法で廃止する必要があります。
 
 
 
三美興産では、各種タンクの点検・清掃・廃止工事を行っています。
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