三美興産の業務内容をご紹介しています。
本日の作業内容は、工場内における排水管・側溝の清掃工事です。
お客様より、排水処理設備の水の流れが悪くなったというご相談をいただきました。
製造への影響が目に見える給水設備と比べて、排水設備の管理は疎かになりがちです。
長年稼働してきた工場などでは、数十年間一度も清掃が行われていないケースもあり、
そのような場合には、ある日突然、生産ライン全体に支障を来す恐れがあるばかりか、
排水が河川へ漏えいするなど、思わぬトラブルを招く原因にもなりかねません。
そうした事故を未然に防ぐためにも、給水設備と同等の管理を心掛けたいところです。
側溝には、このように水が溜まっている状態でした。
配管が詰まってしまっていることは一目瞭然です。
水を抜くと、案の定、配管の中は汚泥で目詰まりを起こしていました。
高圧洗浄機で、配管内及び槽内の汚れを除去します。
配管の中は、逆噴射ノズルを用い、汚泥を破砕していきます。
洗浄が行き届くと、やがてこの洗い水が透明に変わります。
槽内も高圧洗浄を行います。
工場内を行きわたっている側溝すべてにおいて、同様の清掃を施します。
さて、メインとなる排水管の清掃に移ります。
ぎりぎり人が入れる大きさです。まずは槽内に溜まった水を吸引します。
水が抜けました。やはり底面に汚泥が堆積していることが見受けられます。
これでは、水の流れが悪くなってしまうのも無理はありません。
排水管の中は、ご覧のような様子でした。
堆積した汚泥を除去し、管内の壁面を洗浄していきます。
入槽前に、酸素濃度の測定、及び硫化水素の発生の確認を行います。
このような作業において、最も事故時の重大性が高いのが、酸欠や硫化水素中毒です。
当社のスタッフは、全員が酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習を受講済みです。
慣れた作業の陰にこそ危険が潜んでいるものです。確認は念入りに行います。
作業中も、常に測定を続けることを忘れてはいけません。
管内は立ち上がって移動することができないため、コロ台車を用いることにしました。
本来は荷物の運搬に使われている、取っ手の付いていないキャスターです。
かつて大脱走と言う映画で、名優チャールズ・ブロンソン氏演じる『トンネル王』が、
台車を使いながら、地中に100メートルに及ぶ穴を掘ったエピソードがありましたが、
まさしくそれと同じ体勢で、作業員が堆積した汚泥を吸引させていきます。
その後、高圧洗浄機で水洗いを行い、壁面の汚れを落とします。
清掃完了。この状態であれば、まず目詰まりを起こすことはないでしょう。
工場のラインを正常に保つためにも、定期的な清掃を心掛けたいところです。
場内を行き交う排水管は、100メートルでは及ばない長さではありましたが、
一見困難な工事でこそ、当社が培ってきた経験がお役に立ちます。
三美興産では、排水管や下水管など、各種配管の点検・清掃を行っています。
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